高麗恵子のアンドロメダエチオピアコーヒー物語

 
 

2013年5月


拝啓 さわやかな青い空に光輝く木々の緑、吹く風はどこまでも清らかで清々しいです。大好きな美しい5月の一日一日を愛おしい気持ちで過ごしています。京都からお便りさせて戴きます。今年に入り、更に真が顕われる時代となり、あるがままの状態がそのまま現れ、物事がはっきりと見えてきます。コーヒーに関しましては、直輸入を始めるようになりました原点に戻り、貴重なコーヒーを頂けます事はなんとありがたい事かと頂く度にヤルガッチャフェ村にてスコールに遭った時に神に出会う衝撃を受け、自ずと頭を垂れた時の事を思い出します。遠いアフリカ大陸に降り立ち、更に陸路を延々と道なき道を車で走り続け、トイレもなにもない過酷な道のりの末に辿り着いた村でいきなりスコールに遭い、身動き出来ずに雨宿りし、やっと雨が上がったと思えば車のタイヤがパンクし、ジャッキも何もなく、木の枝を使いタイヤ交換し、帰路はタイヤが滑り車が坂道を上がれずに大勢の男性が車を押し上げてくれ、やっと村を抜け出したのです。日本では到底想像も出来ない野生のジャングルでリムもヤルガッチャフェも育つのです。あの遥か遠いダイナミックな自然のエネルギー豊かな地から送られてくるコーヒー豆を日本の地にて頂けるとは夢のようです。いつもよく来て下さいました、と思わず話しかけてしまいます。
 4月にインドへ行った時、ニューデリーではなく地方に行きましたので、食べ物には十分気をつけるようにとの情報を沢山頂きました。お腹を壊さない人はいないと言われていました。エチオピアに行っていたのでよくわかりますので、重々気をつけました。その時にエチオピアでは胃腸の薬で現在でも飲まれている事を思い出し、胃腸の薬を飲むように100パーセントの野生種のリムを頂きました。ホテルの部屋で一人「さてお薬を飲みましょうか。けれどこのお薬は大変美味しいのです。」と声を出して独り言を言う時、笑いまでも生まれ、まるで一人芝居をして一人で笑っているようで益々笑ってしまうのです。食事の後には必ずリムかヤルガッチャフェのドリップコーヒーを淹れ、食後のコーヒータイムを楽しみました。朝は最高級のキリマンジェロゴマタスジコーヒーを淹れ、心豊かに一日が始まります。素晴らしいコーヒー豆が3種類も在る事にも心からありがたいと身に沁みました。お陰さまで体調良く元気でインドでのスケジュールを無事に遂行出来、本当にありがたいと毎回コーヒーを頂く度に神様にお礼を言うように心からの感謝の気持ちを込めて淹れさせて戴きました。
 日本にて東京、表参道にあります高麗恵子スカイロケットセンターの地下に立つ「高麗」の看板の前に座し、目を閉じると、一粒の光のコーヒー豆が天遥か彼方から舞い降りてきました。生まれるがまま、見えるがまま詩を書きました。コーヒーを頂けるという事は神様と共に生きる事と認識しました。おおいなる存在、神共に生きていけますことは人生最高の喜びです。
 美しい季節、今までの人類史にない生き方を実現出来ます今、世界に伝搬していく動きをさせて戴けます日々は心ときめき、希望に燃えています。皆様と共に素晴らしい時代を築いていけます事を望みます。
いつもありがとうございます。

敬具

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