高麗恵子のアンドロメダエチオピアコーヒー物語

 
 

2020年2月


拝啓 立春を迎え、寒い中にも春の足音が聞こえる季節となりました。
   1月は、ロシア、ウラジオストクにてKOMAギャラリーをオープンしました。オープン日には先生がコーヒーを淹れてくださり、皆様にお出しし、召し上がって頂きました。ほっと心が和むひと時です。その後、スペイン、マドリードへ行き、私の作品展と先生のコンサートを開催しました。作品展では先生がコーヒーを淹れてくださいました。お客様がお越しになると共に、その方が背負っておられる重荷も身に受け、次第に体がしんどくて耐え難い苦しみを感じました。もう限界と感じる時に、先生が淹れてくださったコーヒーを頂くと、重荷が取れ、内から力が湧いてきて、また頑張ろうという気持ちが生まれます。疲れてはコーヒーを頂き、また頑張りを繰り返し、最後まで乗り切れました。コーヒーにはいつも助けられています。
  毎日コーヒーを淹れる時に、コーヒーからのメッセージが聞こえ、詩に書いてきましたが、1月の中頃より、生命が犠牲になっている状態を感じ、悲しいメッセージを受けていました。自然の生命は人間の生きている状態と一つに生きていることを生命で感じ、人間は誰一人として自分一人で生きている存在ではなく、自然の生命、他者の生命と一つにある生命であることを生命をもってわかります。人間が豊かに誰の生命も犠牲にならない生き方ができれば、コーヒーも自然の生命もより豊かに輝きます。コーヒーからはいつも生き方を教えて頂きます。エチオピアの人もコーヒーを淹れながら、神様のメッセージを聞くと教えて頂きました。コーヒーは神様からの贈り物とはエチオピアのヤルガッチャフェ村に行った時に生命をもってわかりました。エチオピアの人は同じに感じ、生きておられることを知り、喜び生まれました。大切な神様の贈り物を日本にまでお送り頂き、いつも心より感謝し、頂いています。またコーヒーを通し、エチオピアの大地と交流できますことは誠にありがたいことと感謝しています。コーヒーからのメッセージが悲しみから光の花が見えるメッセージと変わった時、空間までも光満ちてきました。とても嬉しく感じます。その時は、いだきしん先生が結工房にて、今年初めてのコーヒー焙煎をしてくださった時です。悲しみが光と変わる光景が見えました。コーヒーと一つとなり生きる生命であるので、変えていけることを目の当たりにし、人間は全ての生命と一つであることを取り戻すことは急務と甚く感じます。日々、コーヒーを頂きながらコーヒーと一つでありたいと望み、そうなれる様に生きていきます。
  日本の危機を感じてならない2020年、一日一日は危機を乗り越え、子孫が生きていける日本を守り、良い国であります様に、内面美しく生きることに尽くします。どうぞお元気にどんな時も内面豊かに美しく生きる日々をお過ごしくださいます様にお祈り申し上げます。今後もどうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございます。

敬具

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