高麗恵子のアンドロメダエチオピアコーヒー物語

 
 

2019年3月


拝啓 梅の花、桃の花、今日は桜の花まで開いているのを見かけました。すっかり春が訪れました。
 3月1日は比叡山にてお茶室をオープン致しました。日本の茶道の道具を一部用い、私独自の淹れ方でお茶室にてコーヒーを淹れさせて戴きました。このコーヒーはいだきしん先生がお茶室用に特別に焙煎して下さったコーヒーです。コーヒーともお茶とも何ものともつかぬ独特の格別なお味は生まれて初めて頂く飲み物でした。柄杓にお湯を入れ、柄杓からお湯を注ぐ所から聖なる水の香りが美しく漂い、その清らかさに心身浄められるようで淹れているだけで生命の中に水が流れていく様でした。頂いた時の美味しさは忘れられない格別のお味です。コーヒーがこの様に色々な味に変わる事に大変感動しております。初めてエチオピアを訪ねた時に頂いた、コーヒーセレモニーの味も忘れられない味です。この様に淹れるものだという固定観念がとれていきました。今、通常淹れている淹れ方も最初は誰かが考えて作った淹れ方であり、こうしなければいけないという事はないのだという事を知りました。それから、コーヒーを淹れる時は、新しい発見がある事がとても楽しみとなりました。いだきしん先生は、季節によって焙煎の仕方を変えて下さる様に、私達は季節によってコーヒーの淹れ方を変えていく工夫もまた楽しい事と感じています。陽気が春めき、私は、花粉症になる季節でもあります。自然と爽やかな飲み物を求める様になります。コーヒーも冬の時に求めるものとは変わり、次第にアイスコーヒーを欲する様になりました。NPO高麗で直輸入しております、エチオピアのリム、ヤルガッチャフェ、タンザニアのキリマンジェロの3種のコーヒーも淹れ方でお味が大変変わります。どうぞ毎日元気で心豊かに生きる一日の始まりに、また、仕事、活動の合間の時に、夜休む前のやすらぎのひと時にお役立て頂けましたらありがたいです。今後も引き続き、NPO高麗の活動にご賛同頂き、コーヒーをご愛用頂けます事を心よりお願い申し上げます。いつもありがとうございます。

敬具

戻る