高麗恵子のアンドロメダエチオピアコーヒー物語

 
 

2017年7月


 拝啓 7月は新しい年を迎えたように始まりました。日に日に暑くなりますが、いかがお過ごしでしょうか。毎日コーヒーからはじまり、コーヒーと共に過ごす人生を生きています。皆様におかれましても、豊かな人生を生きるお伴として頂ければ幸いと感じます。
暑い夏はアイスコーヒーが美味しい季節です。体調により、薄めにしたり、濃いめにしたりと工夫し最高に美味しく、気持ちがスカッとするアイスコーヒーは、私にとっては必需品です。一気に元気になることがありがたいと感じています。最近では、いだきしん先生が独自に焙煎をし、見出されました白いコーヒーと呼ばせて戴いているコーヒーをアイスコーヒーにし頂くことが習慣となっています。さわやかな体感と味に感動しています。今のような淹れ方、飲み方となったコーヒーがコーヒーと思い生きてきましたが、最近白いコーヒーを頂くようになり、コーヒー本来が持つ薬効成分が引き出されていると感じる体感から感じることがあります。もしかしたらコーヒーとはこのように焙煎することが最も本来のはたらきが活かされているのではないかと感じるのです。NPO高麗が、エチオピアの方に依頼されコーヒービジネスを始めた2001年頃はコーヒーが薬と言われてきたことを知ることもなく、コーヒーのはたらきを正確に理解する機会がないままにコーヒーを頂いてきました。エチオピアの方が望んだ「良いものは良いままに、美味しいものは美味しいままに伝えて頂くだけでありがたい」とのお気持ちを受け、はじめさせて戴きましたが、エチオピアに行く度に、コーヒーは薬であることは当たり前のように聞いていました。私が持っていく日本でのアンドロメダエチオピアコーヒーのパッケージを見ては、薬と書いてあるのか、と何度も尋ねられたこともよく思い出します。薬とし飲まれているコーヒーが薬とし伝わっていないことがアフリカの悲劇であるとは甚く感じた経験でした。今では日本の医師が体に良いことを様々な方法で発表して下さるようになりました。このように、はじめがあり、本当のことが広まっていくのだということをコーヒーからも学んでいます。いつの日にか、白いコーヒーが当たり前となる時代が来るのかも知れません。当たり前とか常識を作ったのも人間ですので、真に美味しく、体に良い事が当たり前となる時がくると見えます。コーヒーとはこのようなものという決まった淹れ方、飲み方が変わり、更にコーヒーの魅力が引き出されてくる淹れ方、飲み方を発見していくことも楽しいことと最近ではどんな飲み方が出来るでしょうかと工夫するようになりました。当たり前という頭の固定観念や枠が取れた時に見える世界は多いと感じ、今後どのようなコーヒーと出会えるのかが楽しみです。
一杯のコーヒーを頂きながら、語り合い、また一杯のコーヒーを頂きながら、私は皆で製作や作業をすることが多いです。疲れた時のほっと息つく一時、器が空いた頃には次へと向かうエネルギーが湧いてくることが真にありがたいと感謝しています。
東北の復興支援への道を作りたい本音から行きつきました仙台高麗屋も7月8日で一周年を迎えます。コーヒーが東北の復興支援への道を作る要になっていることに驚きながらも、生命の内では合点がいくのです。遠いアフリカの地と日本の未来の為にコーヒーは橋渡しになると見えたことが蘇ります。心より感謝し今後は更に大きく展開していけるようにはたらきたい気持ちで一杯でございます。今後もアンドロメダエチオピアコーヒーをご支援頂けますよう、お願い申し上げます。いつもありがとうございます。                                              

敬具

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