高麗恵子のアンドロメダエチオピアコーヒー物語

 
 

2017年4月


拝啓 桜の花がほころび始め、春が来たことに喜びが生まれます。3月には東北にて東日本大震災チャリティーコンサートを開催するにあたり南相馬、仙台にて活動する機会がありました。生きていく事が大変厳しい状況となっていることは何処へ行っても心痛く感じ、何をするかを常に考えながら先を切り開いていきたい気持ちで活動しています。この度はNPO高麗バザールを開催し、会場にて珈琲をお出ししました。珈琲の香り漂い、いだきしんサウンドが流れる空間にて珈琲をお召し上がりになった方々は自然とリラックスし、表情が和らいでゆかれます。一気に打ち解け、会話がはじまります。珈琲のはたらきの凄さにはいつも驚き、感謝しています。私の講演会の前にもウェルカム珈琲をお出ししています。緊張や固さが取れ、私の本音の表現がそのままお心に届いていくように感じ、大変助けられています。珈琲は人と人を結び、心交流し会話が生まれることを毎回経験させて戴いています。人と人が心通じ合い、話し合いが出来れば、問題も解決へと向かい、どんな困難も乗り越えていけると考えます。コーヒーを頂きながらの語り合いは豊かな時を経験出来ます。厳しい状況の中にあっても心触れ合い、ぬくもりあふれる経験をさせて戴き、感謝よりない珈琲は、私達を助ける為にアフリカ大陸から送られてきたのだと考えるようになりました。エチオピアの支援活動の為に行き始めたのですが、珈琲ビジネスを依頼され、引き受けることとなり、現在に至っていますが、未来からの贈り物であったと最近になり、見えてきたのです。東北の被災地となった地でも、珈琲があると心安らぎ、和むのです。大変助けられています。珈琲の生産地に行った時には神様からの贈り物とわかりましたが、同様に未来からの贈り物でもあったのだとわかった今、珈琲を頂く度に感謝よりなく、最高に美味しい珈琲の味を愉しみながら過ごす豊かな時が愛おしいまでに尊い時と感謝します。
 私が開催する話し合いの会はいつも珈琲が活躍してくれています。昔、哲学者が珈琲を飲みながら人生を語り合い哲学が生まれた場がカフェとなったと本で読んだ事を思い出します。私達も、哲学者ではありませんが人生を語り合う時、必ず珈琲がお供となってくれています。人生に珈琲は欠かせない物となりました。豊かで心強いお供を得、大変ありがたく感謝します。
 花粉が飛び交う季節でもある今はアイス珈琲にも助けられます。炭酸飲料のようにすっきりとし、元気があふれて参ります。どんな時も元気に生き、心豊かな時を過ごせますように…。美しい春を喜び美しい時を生きていけますように…。
 いつもありがとうございます。                                                

敬具

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