高麗恵子のアンドロメダエチオピアコーヒー物語

 
 

2011年4月

拝啓 未曾有の大災害に見舞われた日本の地に、桜の花が咲き始めました。東京も、満開となっています。節電で真っ暗の夜道に桜の花が咲いていると、やさしい光に心やすらぎます。
 東京もすっかり変わり、個人の生き方も社会全体も全く変わりました。今まで当たり前であった事が決して当たり前でない事を感じ、このように焙煎仕立てのコーヒーを再び頂けます事も、皆様にお送り出来ます事もありがたいことと感謝します。ご実家がある被災地や、お家が流されてしまった被災地にゆかれる方にアンドロメダエチオピアコーヒーをお持ち頂きました。大変美味しいと喜んで頂いたとお聞きし、ありがたく感じます。パッケージが美しいので、使い終わったパッケージを再利用し作ったバックを被災地に…との依頼がありました。喜んでお届けさせて頂きたく、皆様にご協力をお願いしています。製作の方から、御持ち頂く時のお願い事項がございますので、お読み頂き、お持ち頂けましたらありがたいです。コーヒーもパッケージもお役に立てます事に本音の仕事の素晴らしいことに改めて感謝します。地震が起こった2日後には京都へと向かい、八坂の「高麗ギャラリーカフェ」にて、いだきしん先生が淹れて下さったヤルガッチャフェコーヒーを頂いた時のほっとした瞬間のぬくもり、安堵しやすらいだ時の事が今も心に残っています。被災地にお届けしたい気持ちが生まれました。その時はカップに絵を描き、美しく希望を運ぶ器でお持ちしようと考え、準備を始めました。震災支援をさせて頂く事になりました「高麗恵子の会」の会合にて先生が淹れて下さるコーヒーの神々しいコーヒーの味は生きる力と未来に向かう勇気を与えてくれました。震災以来、皆で集う時に欠かせないコーヒーとなりました。その度、頂ける幸せを皆で感謝し、先を創る気概があふれる会合となりました。アンドロメダエチオピアコーヒーはいつも人生のお供です。キリマンジェロゴマタスジコーヒーも見た目でも上質である事がわかる一粒一粒の輝きに感動し、美しい豆にほれぼれしながら淹れさせていただいています。これだけのものを頂けます事に自然と頭を下げ、お礼を言いながら頂いています。日本の真の復興を願い、真の国創りをさせて頂きたいと生き方も動き方も変え、新しい生き方を覚えています。どうぞこれからもよろしくお願いします。美しい春は訪れています。心に花開く時を…と望み、どんな時も希望を心にお過ごし下さいますように…。いつもありがとうございます。

敬具

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