高麗恵子のアンドロメダエチオピアコーヒー物語

 
 

2007年9月



8月はエチオピアより干ばつの地に水の装置をつける為に技術研修を受けに4名の方が来日しました。2000年8月に初めて、家畜も死ぬと言われる干ばつの地ゴデに行った時、病院にて何がほしいですかと尋ねた時、レントゲンとの答えがあり、12月に可動式のレントゲンを届けました。その時驚いたことに、病院には日本の商社が送った大きなレントゲンが置いてあったのです。が、ダンボールすら開けられていない状態でした。使い方がわからずにレントゲンはあっても使えないというのです。私達の届けたレントゲンは、その場で使い方を実施し説明し、現地の医師がその場で使えるようになりました。次は水がきれいであれば子供達は死ななくてもよいという話を聞き、胸が痛む思いで水のプロジェクトが始まったのですが、政府やソマリ州の様々な事情により、7年もかかってしまいました。ゴデには、ある海外のボランティア組織が設置した浄水場がありましたが、機械が壊れてしまい使えなくなっていました。直せる人がいないのです。悲しいことです。

 

 

私達は、メンテナンスも現地の人が出来るような仕組みを作り、今年晩秋にはいよいよゴデに設置出来る運びとなりました。私が北京に旅立った後、船が出る予定と聞いています。ゴデにて出会った子供達の美しい瞳が忘れられず、いつも私の心の中に共に生きています。日本にて力になれる活動が出来ることが本当にうれしく、ありがたいことと感謝します。飢餓の支援から偶然始まったコーヒービジネスです。源は、干ばつの地ゴデで出会った子供達の澄んだ美しい瞳です。ありがとうございます。
私は、8月ヨルダンから帰国後すぐに、六本木本社ビル地下のギャラリー展示用の作品を製作しました。心のままにどんどん描け、楽しく生まれて初めての経験が出来ました。
うれしく楽しい気持ちで、ヤルガッチャフェのアイスコーヒーを淹れました。そのおいしさも生まれて初めてのものでした。私は思わず「ありがとう」と言い、心の底から喜びが生まれました。お手伝いに来て下さったボランティアの人も「おいしい」と狂喜し、皆で幸せな輝く時を過ごしました。私はアンドロメダエチオピアコーヒーを最高においしく飲める生き方を発見しました。「無」の状態で生命から生まれるままに表現した時のコーヒーの味は、この世のものとは思えず何と表現してよいかわからない程格別の味でした。内面が輝きに満ちている味でした。内面豊かな生き方をし、おいしいコーヒーを味わいたいと、その後の毎日も「無」になって何でも取り組み、やり切ってコーヒーを飲むと最高です。
カフェ哲は、10月頃よりエチオピアセレモニーコーヒーを毎週土曜日にお出しする予定です。エチオピアのコーヒーはセレモニーコーヒーが一番合うと私は個人的に感じています。是非お楽しみ下さい。
高麗恵子

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