高麗恵子のアンドロメダエチオピアコーヒー物語

 
 

2006年12月 アディスアベバにて

五女山のある中国にて

最右:現 エチオピア政府外務省 アジア中近東局長
元 エチオピア駐日大使
マハディ氏


エチオピア・アディスアベバの空は高く澄み渡り、白い雲がダイナミックな模様を描いています。大きな真赤な花と木々の濃い緑との鮮やかなコンビネーション、空間を染める様に藤色の小花がたくさん咲いています。

  アフリカの大地は、ダイナミックで豊かなエネルギーに溢れています。標高1,800mの 高地アディスアベバに吹く風は、さわやかな高原の風です。今はドライシーズンですが、今年は時折雨が降るようで、一日に数回、地面を叩きつける様な強く激しい雨が降っています。私はシリア、レバノンよりエチオピアへやって来ました。レバノンは、工業大臣が暗殺された直後であったので、緊張状態が続いており、ヒズボラの率いる最大デモが行われました。ニュースでヒズボラの将軍が一人射殺されたと聞きました。7月、8月とレバノンを襲った戦争の痛々しさは体にしみ辛いです。レバノン人で悲しくない人はいないでしょうとNPO高麗のベイルートスタッフは言っていましたが、私も身にしみ感じました。心も体も重く暗く、悲しみに満ちていました。デモの最中の緊張状態の中、深夜ベイルートよりアディスアベバに向かい、エチオピアの大地、自然の力によって癒されていくことに感謝の気持ちが生まれます。朝一番にホテルの部屋にて飲んだドリップバックのヤルガッチャフェコーヒーの味のおいしかったこと。感謝の気持ちに溢れ、頂きました。高原の風の爽やかさとヤルガッチャフェコーヒーの爽やかさがひとつに溶け合っていく 心地良さに元気が沸々と湧いてきました。レバノンでは悲しすぎ、力が湧き出ずる感覚が生まれず、何とか道を作ろうと必死でした。

 今回の目的は、エチオピアコーヒーを世界に発信する基地とし、カフェ哲を作ることです。私達の予想をはるかに超える天の計らいに、一挙に未来への道が開かれました。このプランが実現出来れば、エチオピアの為にもなり世界の為にもなることがみえ、 世界に役立てる活動に関われる事を心よりありがたく感謝します。まもなく皆様に具体的にご報告出来ますので楽しみにしていて下さい。

 NPO高麗の為に最高のコーヒーを送って下さっているムレゲ社の社長は、全面的に 私達を信頼して下さり、共に動く事の合意書を交わして参りました。パッケージで作ったバッグを見て歓喜の声を上げて喜んでおられました。ご協力ありがとうございます。

 アンドロメダエチオピアコーヒーを広めることはエチオピアの為になり、人類の未来を開く事につながっていることを深く理解し確認出来、大変うれしい実り多い旅となりました。ありがとうございます。
来年は大変な飛躍の年となります。今後もご支援、ご協力を心より宜しくお願い申し上げます。

  2006年12月 アディスアベバにて   

高麗恵子

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