高麗恵子のアンドロメダエチオピアコーヒー物語

 
 

実りの秋 五女山のある桓仁(中国)にて

五女山のある中国にて


実りの秋・・・五女山のある桓仁(中国)のホテルで飲んだアンドロメダエチオピアコーヒーの味は生涯忘れられません。
8年がかりで叶った先祖高句麗発祥の地 五女山にやっと再び行くことが出来ました。
瀋陽から車に乗り、故郷に近づく胸のときめき。広大な大地にどこまでも抜けるような広い空。開発が進み、8年前とは比べ様がない程行き易くなっていました。約4時間車にゆられ夕方辿り着いた五女山。なつかしい五女山。ずっと夢に抱き続けた恋しい五女山を見た時、喜びが広がり、誰も見ていない部屋の中で、喜びを抑えることが出来ず小躍りし、何もかもがうれしく広い部屋中を歩きました。8年前は、設備も整わない、水も出ないホテルでした。今回ふとみると電気ポットがありました。私はすぐにお湯を沸かし、アンドロメダエチオピアコーヒーのドリップパックを淹れました。五女山の空気、音にふれながら飲んだアンドロメダエチオピアコーヒーの味がどれ程おいしく格別であったかを表現する言葉を知りません。人生これ程うれしく、しあわせな気分を味わったことはありません。やさしく、あたたかく体にしみ通るアンドロメダエチオピアコーヒーを五女山のある地にて頂ける人生が訪れるとは夢のようです。至福のコーヒータイムを私は思い出すだけでも心が震えます。

  翌朝6時、外は暗く、停電となり水も出ないところで化粧をし、身支度をしました。夜は冷え込み、暖房もなく、寒さに震えながらも、心はあたたかくしあわせでした。身支度を終えた時、5分間電気がついたのです。私はお湯を沸かし、アンドロメダエチオピアコーヒーを淹れることが出来ました。五女山での朝一番のコーヒーは体をあたため、身にしみありがたかったです。心もときめき、寒さは吹き飛んでしまいました。

  五女山より瀋陽に戻った夜、ホテルの部屋でしあわせに包まれながら飲んだアンドロメダエチオピアコーヒーの味も忘れません。しあわせの味でした。私はうれしくてありがたくてコーヒーを飲みながら亡父母に手紙を書きました。「お父さん、お母さん、この人生ありがとう」全てありがとう。遠いエチオピアの支援が出来ることも、又、尊い野生の生命の実であるコーヒーを日本の方々にお届け出来ることも、ふるさとに行けたことも・・・。
全て感謝です。葉は枯れ落ちても生命は生き、又、生まれる・・・秋がこんなにも喜びにあふれることを生まれて初めて経験しました。

  来月はエチオピアへ行きます。皆様から頂いたコーヒーのパッケージで作ったバッグをお土産に持っていきます。エチオピアの人がどれ程喜ぶことでしょう。目に浮かびます。引き続き、コーヒーのパッケージの回収にご協力をお願いします。

   2006年11月    

高麗恵子

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