２０１６年１２月

拝啓　今年も最後の月となりました。一年が経つ事の早い事に驚きながらも、枯れ葉舞い、木枯らし吹く師走を迎えています。一度召し上がった方からは、こんなに美味しいコーヒーはないとの声を多くお聞きしています。エチオピア、タンザニア支援から始まりましたコーヒービジネスですが、いつも助けられていることに感謝し、今月も焙煎したてのコーヒーを送らせて戴きます。
　早くもお正月の話をする時となりました。恒例となりましたが、元旦と２日は京都、八坂「高麗ギャラリーカフェ」の中庭にて、いだきしん先生のお餅つきをさせて戴きます。先生はお餅とピッタリの小豆を煮て下さり、更にお餅に合うコーヒーを焙煎からして下さり、当日は全てのコーヒーを淹れて下さいます。次元を超えた美味しさに、内面も体も満たされ、元気一杯となり、生きる気概があふれてきます。大家族が集うように、日本全国から沢山の方々がお越し下さり、一年の始まりを皆様と共に喜び、ぬくもりの内に過ごすお餅つきがあるので、一年を乗り切っていけますことに感謝し、今年も愉しみに準備をさせて戴きます。
　11月のある日のニュースにて、一日3杯のコーヒーを飲む人は、脳腫瘍にかかるリスクが低いと掲載されていました。その前には癌に効く飲み物はコーヒーとテレビ番組で言われていたという話をその番組を見た何人もの方々からお聞きしました。2001年にエチオピア政府から良いものは良いままに、美味しいものは美味しいままに伝えてくれればありがたいとの依頼を受け、始めさせて戴きました当時は、コーヒーは体に悪いというイメージがあり、どんなにエチオピアでは薬とし飲まれていると申し上げても本気になって聞いてくれる人は殆どおられませんでした。15年もの年月が経った今年は、万病に効くような表現をよく耳にするようになり、真実は伝搬していくことに喜びを感じます。今ではコーヒーによってどれだけ日々助けられていることでしょう。体調が悪くても一口頂くだけで光が体に入り、一気に力が漲ります。物事をやる気力もあふれ、元気一杯一日を過ごせます。昔哲学者が珈琲を飲みながら人生を語り合った場所がカフェのはじまりであったと知った時には素敵な香りに心がときめきました。今私達も美味しいコーヒーを頂きながら、人生を語り合い、本音を語り合い、未来を創造していけるのです。ありがたいことと感謝します。
　プレゼントをしても大変喜ばれますことがうれしいです。一年の締めの12月はクリスマスプレゼントやお歳暮等に御用命頂ければありがたく存じます。また年が明ければ新年のご挨拶にと考えますと、コーヒーを通じて心や気持ちをお伝え出来ます人生は素敵な人生と感じます。香りが心を運んでくれると考えるだけで心がときめきます。
　京都御所南にあります「高麗屋」では月に一度、それも1時間か長くても2時間だけ、私が「幻のKoguryo Cafe」を開きます。コーヒーの芳しい香りが外に広がり、お客様が吸い寄せられるようにお入り下さいます。私はいつもコーヒーを淹れる時はコーヒーと対話しながら淹れています。幻のKoguryo Cafeではコーヒーを淹れている時に聞こえるメッセージを詩に表し、マーブリングの和紙に筆文字でメッセージを書かせて戴きます。正確に言えば、見える図形を詩に表しています。召し上がる方の生命からのメッセージであったり、魂の声ではないかと感じています。私は新しい仕事をする時にまずこのように図形が見え、見えた図形を言葉に表す時、物事が動き始め、気付けば、何かに成っていっているのです。はじまりは図形であり言葉であります。いつも見えた時は成ったに等しいと申し上げていますが、幻のKoguryo Cafeは、新しい動き、仕事のはじまりとなるカフェであると行うにつれてわかってきました。世界でこんなカフェがあるとは何て素敵なのでしょうか、と自分で行っているのですが、まさかこのような展開になるとは想像も出来ませんでした。「音楽と詩と珈琲の香り」を仕事にしたくて高麗屋からはじめ、今では各地でのバザールにて展開しています。本音が生まれ、新しい仕事が生まれる空間「音楽と詩と珈琲の香り」とは夢にも見ることが出来なかった夢のような空間と感謝します。
　新しい年は今までにない新しい時代と感じ、今から新しく生きることを心がけ、備えています。本音を実現し、元気で幸せな人生を実現出来る時が来たと感じ、来たる新しい年もコーヒーは欠かせない人生のお伴です。どうぞ皆様におかれましても豊かな人生のお伴として頂ければありがたいです。今年もありがとうございました。新しい年もどうぞよろしくお願い申し上げます。少し早いですが良い年をお迎え下さい。ありがとうございます。