高麗恵子のアンドロメダエチオピアコーヒー物語

 
 

2016年1月


拝啓 新春を迎え、新しい時代を生きる息吹あふれる新しい年を迎えました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
 東北の復興なくして日本の未来はないと見え、生まれた本音に従い、被災地を回り、復興支援への道を作りたい一心で活動してきました。やっと昨年被災地となりました宮城県山元町のいちご農園様の敷地の一角に焙煎小屋を作れる運びとなり、未来への希望にあふれています。最高のコーヒーを生み出したい気持ちで、焙煎のことを研究したく、比叡山に焙煎小屋を作り、焙煎機を設置し練習し始めました。私は幼い頃から木や花、自然の生命の声が聞こえる感覚がありますので、コーヒーの声を聞きながら、焙煎しました。生産者の貧しさ故の悲しみを感じ、悲しみを共にしながら焙煎し、やがて喜びに変わっていくプロセスを経験させて戴き、大変貴重な経験となりました。大変美味しいコーヒーが誕生し、ほっとしました。そして、いだきしん先生が焙煎したらどのようになるのでしょうかと考え、先生に焙煎して頂くようになり、コーヒー本来が持つ、薬効成分、覚醒のはたらきがそのまま現れるコーヒーが誕生しました。コーヒーは、体に良い事を最近では日本の医学界でも証明している記事をたくさん目にするようになりましたが、調べれば調べる程に万病に良いように感じ始めています。美味しいコーヒーを飲みながら、どんどん健康になり元気に生きていけるようになればありがたいと感じ、今までにない、おおいなる希望を見出しています。いつもお話ししていますが、エチオピアではもともと薬とし飲まれています。やっと日本でも本来持つはたらきが証明され、アフリカはじめコーヒーの生産地の方々の気持ちが報われていく兆しを感じ、うれしいです。
 まもなく、山元町の焙煎小屋には今より大きな焙煎機を設置します。独自の焙煎をし、いずれ、皆様にたくさんお召し上がり頂けるようになれば幸いと感じます。コーヒーとの出会いは不思議と今になると更に深く人生を考えます。コーヒーは人生のお供とし切っても切り離せないものとなりました。被災地の復興支援への道までコーヒーが作ってくれるとは…。おおいなるはたらきかけとしか考えられません。覚醒作用もあり、頭もはたらくようになってきたことを自覚しています。普段美味しく頂け、一日の始めに頂く一杯のコーヒーから目覚め始められる一日を生きていけます幸せにも感謝します。疲れた時もコーヒーを頂くと一気に疲れが吹き飛んでいきます。が、街で飲むコーヒーは胃に負担がかかり飲むと胃が重くなり気分が悪くなることも多く経験し、本来のはたらきを活かせずに人の生命に運ばれるコーヒーの悲しみをも感じます。エチオピアの人が良いものは良いままに、美味しいものは美味しいままにと私におっしゃったお気持ちが日に日によくわかります。これからが真にお役に立てると感じ、気概を感じています。
 皆様の人生のお供としこれからもアンドロメダエチオピアコーヒーをご愛用頂けます事を心よりよろしくお願い申し上げます。タンザニアからのキリマンジェロ・ゴマタスジコーヒーに関しまして、度重ねて、ご迷惑をおかけしまして大変申し訳ありません。アフリカの事情を言えば、日本とは、まるで違い、日本では当たり前の事も通らない事情があります。特にゴマタスジコーヒーは大変希少価値の高いコーヒーであり、多く生産されない為に、なかなか手に入りにくい事情に重ね、想像を超えるハプニングが起こります。人間の生死にも関わる事ですので、私もその現状を受け入れ、継続し輸入をさせて戴くことで少しでもアフリカのお役に立てれば、ありがたいと考えています。皆様にはご迷惑をおかけしまして心よりお詫びを申し上げます。
 いろいろなことがありますが、アフリカと日本の架け橋となります神様の実であるコーヒーは大切に扱わせて戴き、未来に人間が生きていけるビジネスとし美しい流れが出来ますまで、やり続けていく気持ちでいます。今後もNPO高麗の活動主旨をご理解、ご賛同頂き、定期購買をご利用頂けましたら誠にありがたく存じます。
 お正月には、いだきしん先生がお餅つきをして下さり、お餅とあずきに合うコーヒーを焙煎して下さり、当日淹れて下さいました。今になればお餅とあずき、コーヒーは最高に相性が良いと感じられるものとなりました。一年を元気に生き切る力を頂き、新年がはじまりました。今年も心豊かに生き、良い年となりますように…。いつもありがとうございます。                                                      

敬具

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