高麗恵子のアンドロメダエチオピアコーヒー物語

 
 

2013年6月

 


拝啓 美しい5月の日々も過ぎ、新しい月を迎えました。上半期最後の6月は次のステージに向かう要の時と感じます。皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
 6月1日には、東京カフェ哲にエチオピアからお客様が3名いらっしゃいました。以前ヤルガッチャフェを送って下さっていましたコーヒー会社の社長さんと、その会社の人で一緒にヤルガッチャフェ村まで行った人と政府の人の3名です。社長さんとは、共に合弁会社を創る合意書まで交わしたのですが、エチオピアの状況が大きく変わった事もあり、先に進めないままに今日に至っています。再会を喜び、抱き合い、歓声を上げ、10年という年月を忘れ、ずっと共に生きている家族に会ったようでした。アフリカ開発会議に参加される為に首相と共にいらしたのです。安倍首相はエチオピアのコーヒーを美味しいとおっしゃった、と写真を見せながら喜び報告して下さいました。コーヒーセレモニー用の小さなカップで召し上がった、とカフェ哲に同じカップがありましたので、そのカップを手にして大喜びしていました。政府の方は初めてお会いした方でしたが、私達の涙ながらの再会の様子を見、微笑まれ、すぐに昔からの知り合いのように和みました。カフェ哲のコーヒーをお出しすると美味しい、と喜ばれました。エスプレッソをお出しすると、香りを楽しみ、召し上がりました。後で夕食をご一緒した時に最後にコーヒーか紅茶かと尋ねられ、3人ともすぐに紅茶と答えていました。そして、日本のホテル、レストランのコーヒーはコーヒーではない、とおっしゃり、とても飲める物ではない、と苦笑していました。いつも本物のコーヒーを飲んでいるので、日本で出しているコーヒーは不味くて飲めない、と何度も困った表情をしておっしゃいました。カフェ哲のコーヒーだけが美味しいともおっしゃって頂き、ほっとします。焙煎時にいだきしん先生の音楽を聴いている事を再びお話すると大変驚かれ、大喜びしています。以前、エチオピアでこの話をした時、社長さんは手を叩いて大喜びしたことを思い出します。先生の音楽の持つ力をご存知ですので、コーヒーがより美味しく、エネルギッシュになっている事を何より喜んで下さいます。
 エチオピアではコーヒーは特別な物であることを改めてお話下さいました。大切な場では皆でコーヒーセレモニーをすること、会話の場では必要な物であること、今でも薬とし飲まれている事は当然の事ですが、どのような場であっても欠かせない大切な物であることを私も改めて受け止め、日本でも大切に頂こうと気持ちを新たにしました。
 2001年に開催しました、いだきしん先生のコンサート後にエチオピアは大きく変わった事はコンサートがあったからと知っている人は皆、わかっているとおっしゃいました。そしてこれから更に変わる時に今までの頭の働かせ方では限界は見えているので、いだき講座が何より必要であるとの事でいだき講座、コンサートの開催を依頼されました。途中でストップしていましたコーヒーショップの話も今なら実現出来るとおっしゃり、再びエチオピアに戻ってきてほしいと強く頼まれ、私は行く事を決めました。人類発祥の地から新しい愛の人類史を創る、と開催しましたエチオピアコンサートがNPO高麗の原点です。コーヒービジネスも貧困の解決と良い時代を創る為に始めました。時は来た、と武者震いが起こります。
 いだきしん先生からも食事の事についてアドバイスを頂き、大変元気になり、今まで言われていた常識の枠が外れ、目が覚めるような経験をしています。その時にアンドロメダエチオピアコーヒーはとても良いとおっしゃって頂き、心よりありがたいと感謝の気持ちが深まります。体に良く美味しいコーヒーを頂けます事は真にありがたい事です。元気に内面豊かに過ごし、世界の役に立てるようにはたらいていきたい気持ちで一杯です。コーヒーだけをご紹介するのではなく、内面豊かに生きられる生活文化をお伝えさせて戴く事がうれしくありがたくやり甲斐を感じます。
 日に日に暑くなって参りました。アイスコーヒーが美味しい季節となりました。よろしければ高麗水にて召し上がってみて下さい。夢の香りがします。東京、高麗恵子スカイロケットセンター、京都、八坂「高麗ギャラリーカフェ」、御所南「高麗屋」にて取り扱っております。「高麗屋」ではティーマット、コーヒーカップ等、全て私の手作りの物でコーヒーをお出しさせて戴き、店内でも販売しております。豊かな夢の香り漂う暮らし創りのお供として頂ければうれしいです。
 今後も主旨にご賛同頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。
いつもありがとうございます。

敬具

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